AIで間取りとパースを作ってみた
RFPをベースに、間取り図と3Dパースを生成AIに作ってもらいました。その結果が、こちら。


数秒で「それっぽい」図面と外観パースが出てきて、正直かなり感動しました。
ただ、よく見ると何かがおかしい。玄関から出る動線が繋がっておらず、3階の寝室には空を飛ばないと入れません。建物としての確からしさは確認できないのだなと限界を感じました。
RFPには土地のサイズも必要だろうと思い、方法を調べてみました。Google Mapで距離を計測できるらしい。試しに首相官邸を例に測ってみると、こんな感じです。ざっくりの大きさは、これでも十分に把握できます。正式な測量はハウスメーカーでも対応いただけるので、目安としては十分です。


生成AIの限界を突破し、それらしい間取り図を作成するために、コピー用紙に手書きでラフを描きました。昭和のSEみたいなやり方ですが、こういう泥臭い工程を挟むと、逆に頭が整理されます。この手書きを元に、もう一度生成AIに清書してもらったのがこちらです。


この図面は、RFPの最後に差し込むことにしました。ただし、一文だけ添えています。
「この図をベースにする必要はありません。構造の安定性やコストとの兼ね合いを踏まえて、プロの視点で最適な配置をご提案ください」
素人の思いつきをそのまま実現しろ、という話ではありません。あくまで「こういうことがしたい」という意図を伝える手段として使ってほしい、という予防線です。この一文がなければ、後で「言った通りに作ったのに」という水掛け論になりかねません。ここも、SEの職業病でしょう。
ちなみに生成AIと数日間の格闘を繰り広げた数ヶ月後、たったの数時間で間取りとパースが作成できる専用ツールに出会うことになります。マイホームクラウド、マイホームデザイナー……その話は、また別の番外編で。
🤖 本日のプロンプト
RFPのテキストを、そのまま画像生成AIに投げてみました。
あなたは建築デザイナーです。以下の要求仕様書の内容を満たす、 木造3階建て住宅の画像を作成してください。
- 1階、2階、3階それぞれの平面間取り図(真上から見た2D図面)
- 外観の3Dパース画像(モダンな白基調のデザイン)
文章の要件を、そのまま画像に変換させる。これができるだけでも、十分に便利です。ただし出てきたものを鵜呑みにせず、「これは本当に正しいのか?」と一歩引いて見る目は、AIを使う側に必要だと痛感しました。
こうして出来上がったRFPと、たたき台のゾーニング図を携えて、いよいよハウスメーカーへ投げ込むフェーズに入ります。次回は、その顛末をお届けします。