プラン確定に向けて図面を見直す
前回は執筆時点の話をしましたが、ここから少し時間を巻き戻します。契約後の最初のステップは、前回のスケジュールの①「プランの決定」でした。第1部のコンペで磨き上げた間取りなので、大きく変わるところはないと思っていました。
「プラン確定承諾書」にサインするには、前回の表にあった「広さ、部屋数、階段の位置、屋根形状」などの内容を合意しておく必要があります。
ところが営業担当とやり取りを始めると、見直したい点がいくつも出てきました。一番多かったのは、間取りの「形」ではなく、住み心地を左右する収納や造作、窓といった「設備」まわりです。
朝の支度や洗濯、帰宅後の動きを頭の中でなぞってみると、足したい設備や位置を変えたい設備が出てきます。システムでいえば、仕様書は通っているのに、実際に触ってみると使いにくい画面が見つかるようなものです。
こうした要望や疑問は、口頭やメールで伝えると必ず漏れます。そこで、要望を一覧にした課題管理表を作り、営業担当に確認してもらいました。7月と8月に2時間強の打ち合わせを行い、気づけば約50項目。要件定義の変更管理を家づくりに持ち込んだ形です。
その中で、唯一「性能面」の変更だったのがサッシです。妻の要望は「結露しない窓」。性能が上がったと言われるエクセルシャノンに変更しました。窓は家の中で一番、外気の影響を受けやすい場所。ここは妻のこだわりを尊重しました。
ただし、窓の高さが変わるとカーテンまわりも検討し直しになるなど、一箇所を変えると周辺が連鎖して動きます。システム開発の仕様変更と同じ構造でした。
この間、水まわりメーカーの選定に向けたショールーム見学も並行して進めていました。その様子は、少し先でお届けします。
承諾書にサインする前に、契約時と確定時の間取りをAIに見比べてもらい、見落としがないか評価してもらいました。間取り図は掲載できないため、要点だけを紹介します。
🤖 本日のプロンプト
注文住宅の間取り図を2枚添付します。1枚目が契約時、2枚目が確定時です。 変更点をすべて洗い出し、家事動線・収納・採光通風・将来の可変性の 観点で「改善/悪化/影響なし」を判定してください。
そのうえで、私たちが見落としていそうなリスクを3つ挙げてください。
AIの回答(要約)
変更点の多くは家事動線の改善で、間取りの大枠は契約時から ほとんど変わっていません。
一方で、リスクとして「契約時にあったスペースの機能が、確定図では 別の場所に引き継がれているか」「水まわりの使用時間帯が家族で 重なった場合の動線」などが指摘されました。
AIとの壁打ちを重ねるほど、確認したい内容は寸法や電気系統といった細部に移っていきました。それを営業担当に投げると、「それは設計士と詰めましょう」という回答が増えてきます。営業担当で確認できる範囲は、出尽くしたということです。こうして必要な合意が揃い、9月上旬に「プラン確定承諾書」にサインしました。あとは餅は餅屋、設計士の出番です。
次回は番外編。第3話の最後で少しだけ触れた「マイホームクラウド」の使い方をお届けします。