番外編:マイホームクラウドを使ってみた
第3話の最後で、生成AIと格闘した数ヶ月後に専用ツールへ出会う、と書きました。その続きです。マイホームクラウドは、ブラウザ上で間取りを描いて、その場で3Dにできるサービスです。
使い方の核は、拍子抜けするほど単純でした。間取り図を下絵として読み込み、寸法を合わせ、部屋の箱を置いていく。それだけで立体になります。ハウスメーカーから受け取った図面でも、同じ手順で起こせる。手書きラフを生成AIに何度も清書させていた頃を思うと、あの数日間は何だったのか、という気持ちになります。
ただし、実際のプラン図は掲載できません。図面そのものをWebに出すのは避けています。記事用の下絵として、第3話で測った首相官邸を試してみたのですが、さすがに大きすぎて無理でした。そこで、同じ第3話で手書きから清書したゾーニング概念図を下絵にすることにしました。空を飛べない最初の図ではなく、改良したほうです。

下絵の2点を結んで縮尺を合わせると、あとの箱が実寸で置けます。壁の納まりも建具のメーカーも、この段階では考えません。箱が並んだら、2Dはもう完成です。

苦労したのは、第3話のゾーニング概念図が、ツールの910mmピッチで区切られていなかったことです。下絵の線とグリッドがずれるので、箱を置くたびに位置を合わせ直すことになりました。それでも実測では、1時間弱で2Dの平面図と簡易な3Dパースまで作れました。生成AIと数日間格闘していた頃とは、比べものになりません。
3Dに切り替えると、箱の上に屋根が乗った立体が出てきます。無料の範囲では、建物スタイルの中から選ぶところまでで、形状の細かい指定はできません。内装の家具を並べて凝るのも、途中でやめました。見栄えのパースまでは求めない。餅は餅屋です。



中を歩いたときの感覚だけは、静止画より動画の方が伝わります。
家族に建物のイメージを見せたり、家事の動線をシミュレーションしたり。2Dでは難しかったことが、少しできたような気になりました。
次回は、水回りのショールームへ。まずはキッチンから決めていきます。